ローマ カラカラ浴場は、ローマ帝国時代に建設された市民浴場です。
日本のマンガ〝テルマエロマエ〟でも有名になりましたが、
ローマ皇帝カラカラ(ルキウス・セプティミウス・バッシアヌス)が
3世紀の初めに作った複合娯楽施設です。
カラカラ浴場は、真実の口の最寄駅でもあるチルコ・マッシモ駅から
徒歩12分程の場所にあります。隣の駅はコロッセオのあるコロッセオ駅
となっており、観光しやすい場所にあります。
私達のイタリア旅行は、様々な観光地を足早に回った
忙しい旅行となりましたが、そんな中で
テルマエロマエ好きな夫のたっての願いでしたので、
スケジュールに無理くり組み込み、観光することになりました。
この観光にあまり乗り気ではなかった私でしたが、
観光してみると、
建物がとにかく大きい!!!
建物の大きさと敷地の神聖な雰囲気に飲み込まれていきました。
ローマ帝国時代、敷地内には、浴場や更衣室はもちろんですが、
図書館やサウナ、劇場や露店、マッサージ室もあり
一度に1600人も受け入れることができる施設だったという
から驚きです。
写真撮影をしてみましたが、
建物がとても入らない!!という具合です。
真実の口に比べると、観光客は少なめでしたが、
それが逆にとても良かった!
観光客が少ないだけに、壮大な建造物に、鳥の鳴き声が響き渡る音が
何とも言えない神聖な空気を感じる事ができました。
また、褐色の建物に当たる日の光と影がとても美しく印象的でした。
もし、もう一度行く機会があるならば、朝か夕方にあえて日の光や影を
感じられる時間に行きたいと思います。
建造は壮大である為に、影になる部分も大きく、
その建造物に苔が生えていたり、鳥の巣があったり。
イタリアの都市部とはまた違い、神聖で静かな、
イタリアの自然の空気を感じる事ができました。
イタリアの褐色の石と苔や緑のコントラスト、
鳥の鳴き声が聞こえる素敵な空間は、
思った以上に印象に残った観光になりました。
私達はイタリア旅行最後の観光地となりましたが、
私がこのカラカラ浴場を観光地として期待していなかっただけに
神様からのプレゼントのように、印象的で思い出に残る観光となりました。
敷地が広いので、鳥の鳴き声が遠くに美しく聞こえてきます。
また、近くで浴場の隅々をみると、浴場だった床部分は、
水はけをよくする為かしっかり隆起されていたり、
床のタイルも色とりどりのタイルが敷き詰められていました。
タイルは美しいものでした。
正直、古代ローマ時代に、こんなに細かな作業を人間がやっていた
かと思うと改めて人間ってすごいと思ってしまいます。
浴場全体も、第1、第2...サロンなどと部屋が分かれていたりして
ここは、ただ風呂に入るだけの場所だけではなく
人々の交流の場所であった事も伺えました。
とても静かで神聖なカラカラ浴場、イメージとは全く違いました。
ローマを観光する際には、是非立ち寄ってほしい観光地の一つです。